2016年12月15日木曜日

関根康正 他 『社会苦に挑む南アジアの仏教』

B.R. アンベードカル及びエンゲイジド・ブッディズム研究会の研究成果が出版されています。

関根康正・根本達・志賀浄邦・鈴木晋介
 『社会苦に挑む南アジアの仏教-B.R.アンベードカル
          と佐々井秀嶺による不可触民解放闘争』
      関西学院大学出版会、2016年8月10日発行。


佐々井秀嶺師が昨年来日された折に、高野山大学では師を囲むシンポジウムが開催されました。そのシンポジウムで関根康正さんが読まれた講演原稿にかねてふれていたこと、また、今年に入ってからも『文化人類学』81巻2号で根本達さんが「ポスト・アンベードカルの時代における自己尊厳の獲得と他者の声」と題するすぐれた論考を発表されたこともあり、わたしにとってはたいへんタイムリーな一書となりました。

エンゲイジド・ブッディズムの社会闘争、とりわけ不可触民解放運動をつうじた、「仏教学と人類学の出会いと協働」(同書中の志賀浄邦さんの表現)について、正確な概要を知りたい方にはおすすめのブックレットです。