稲垣正浩先生が主幹として編集されてきた
21世紀スポーツ文化研究所の
『スポートロジイ』最新号が、このたび発刊されます。
『スポートロジイ』第4号、2017年4月15日発行。
本号には、昨年2月6日に急逝された稲垣先生を追悼するという格別の志が込められています。
「稲垣先生が私たちに残された「有為の奥山の向こうを見据えた思想」には、人間の「死」を見据えた広大で深遠なスポーツへのまなざしが含まれます。そうした境地にあってこそ、人は「と共に在る」といえると思います[…] それを見据えて研究することはなかなか大変なことで、大きな宿題をもらったとも思うのですが、それを見据えることを忘れずにいさえすれば、私たちが稲垣先生「と共に在る」ことができるのではと夢想しています」
(井上邦子「「有為の奥山の向こう」を見据えた思想」
[本号所収]より)
稲垣先生を中心とした下記シンポジウム、講演会の記録も掲載していただけたため、当日の自分のおぼつかない発言内容をできるだけまともな形に整えることができました。稲垣先生と、時を場をご一緒できたその記録をこのように残していただけることを、光栄に感じております。
特集Ⅱ 〈破局〉に向き合う、いま、スポーツについて考える
稲垣正浩・中山智香子・橋本一径・真島一郎・小野純一・嘉戸一将・西谷修
特集Ⅲ 演出、あるいは人間的生存の基底- ピエール・ルジャンドルのダンス論から
司会: 稲垣正浩 講演・応答: 森元庸介
コメンテーター: 西谷修・小野純一・加藤範子・真島一郎